これはなんですか
会社と同じ形をAIに持たせて、事務を部門ごと渡してしまう仕組みです。
秘書室・総務経理・広報・営業・監査。会社にある部門を、人ではなくAIで置きます。それぞれに「何をする部門か」「何をしないか」「迷ったらどう動くか」を書いた文書を1枚ずつ持たせ、その上に司令塔役のAIを置きます。司令塔が、今日はどの部門を動かすかを決め、仕事を割り振り、上がってきたものを検品します。
御社がやることは2つだけになります。承認することと、質問に答えること。 承認を待っているものは1か所に、答えてほしい質問はもう1か所に集まります。スマートフォンで開いて数十秒で終わる形です。
この仕組みは hitori-os という名前で、オープンソース(MITライセンス)として無料で公開します。中身は文書とスクリプトなので、御社の言葉で自由に書き換えられます。本パッケージでお引き受けするのは、その設置と、御社の事務に合わせた部門の設計、そしてスマートフォンから承認箱・質問箱を扱う画面(コックピット)の設置です。
無料で公開しているものに、なぜ支援を頼むのか
設置そのものは、お一人でもできます。 公開する側の責任として、手順書を読めば通せるようにします。ですので「頼まないと使えない」ものを売るつもりはありません。
それでもお引き受けする理由は2つです。ひとつは、時間を買っていただくため。手順を調べながら入れて、自分の事務に合わせて部門を書き直し、最初の1周を回してみるまでには、それなりの日数がかかります。ここを一緒に片付けると、初日から動きます。
もうひとつは、設置よりも「どの事務を渡すか」を決めるほうが難しいためです。ここは手順書に書けません。御社が今なにをどの順でやっているかを聞かないと決まらないからです。この決めごとに時間をいちばん使います。
何が変わるか
1. 白紙から書き始める時間が消えます。 案内文、報告書、メールの返信。AIが下書きまで作り、御社は直して承認します。ゼロから書く場合と、下書きを直す場合では、かかる時間が変わります。
2. 「あれ、どうなってたっけ」が減ります。 やりかけの仕事に「誰の手番で・どこにあるか」が必ず1つ付きます。止まっているものが、承認箱と質問箱のどちらかに必ず現れる形です。
3. 外に出るものが、勝手に出ていきません。 メール送信、SNS投稿、サイトの公開、お客さまへの連絡。すべて御社が承認するまで待ちの列に並びます。これはAIの性能の話ではなく、最初に決めておく取り決めの話です。
4. 直したいところを、その場で直せます。 部門のルールは日本語の文書です。「この部門にはこれもやらせたい」と思ったら、御社のAIエージェントに言えば書き換わります。当方に見積もりを頼み直す必要はありません。
進め方について
工程の内訳は上の表のとおりです。時間をいちばん使うのは最初の棚卸し——いま何をご自身でやっているか、どこから渡すかを決めるところです。設置は後半のほんの一部で、しかも実行するのはAIです。
そのあと、承認箱と質問箱を使って最初の1サイクルをその場で一緒に回します。 入れただけでは事務は変わりません。1周まわしてみて初めて「これは渡せる」「これはまだ自分でやる」が見えます。
稼働1か月後の調整を標準時間に含めています。 運用してみて出てくるズレは必ずあるためです。
稼働後の「この部門にこれも任せたい」「ここで毎回止まる」といったご相談は、他のパッケージと同じく月額顧問プランでお受けします。導入支援は設置と最初の一巡まで、その先の裏方は顧問プランで、という分け方です。
当方での運用実績
Code for Nagato の運営そのものが、2026年7月からこの仕組みで動いています。市役所へ毎週出す活動報告の下書き、講座の案内文と実績記事、メールの返信下書き、予定と締切の管理、月末の報告書の組み立て。どれもAIが下書きまで作り、経営者は承認と差し戻しだけを判断しています。
公開するのは、うまくいった手順だけではありません。AIが確かめていないことを確かめたように報告した失敗と、それを二度と通さないための検査も一緒に入れます。成功談しか入っていない仕組みは、たぶん他の方の事業では動かないためです。実際の運用の様子はこちらの記事に書いています。
ご確認いただきたい前提
- hitori-os の一般公開は準備中ですが、導入は当方の内製版で先に始められます。 公開版が出たら同じものに切り替わります(御社側の操作はありません)。
- 他社様への導入は、これが初回になります。 当方の運営では動いていますが、御社の環境で同じように動くかは、まだ実際に試していません。想定外の手間が出た場合は、着手前にご相談したうえで進めます。
- AIエージェント(Claude Code)が動くパソコンが必要です。 未導入の場合は出張セットアップを先にお受けください。すでにお使いであれば、そのまま本パッケージから始められます。
- Claudeの有料プランのご契約が必要です。 提供元(Anthropic社)への月額であり、当方への支払いではありません。この費用を回避する構成はありません。
- 入れた翌日から事務が半分になるものではありません。 渡せる事務は少しずつ増えます。最初の1サイクルを一緒に回し、1か月後に調整の時間を取っているのはこのためです。
- プログラミングの知識は要りません。 部門のルールは日本語の文書です。ただし、書いた日本語のとおりに動くので、何をやらせたいかをご自身の言葉にする作業は御社にお願いすることになります。